建設機械業界で創業70年以上という、老舗企業だからこその改革の難しさもあったと思いますが、非常に地に足がついた改革である点や、古い体質の業界独特の苦労も垣間見える点は、多くの企業に勇気を与えるでしょう。汎用性という意味でも、日本の多くの企業が抱える問題へのシンプルな解決策となるはずで、ぜひ多くの人に知って頂きたいストーリーです。
中高生の将来の働き方の意欲を高める社会的な意義を感じ、「未来に繋がる働き方教育」として社会に知っていただきたいストーリーです。キャリア教育が叫ばれてる中で、内容も熱意も素晴らしく、また、これからのデジタル技術社会は「創造性のある中高生の能力が発揮できる場」が必要になります。そうした社会的なニーズに応えている点も高く評価しました。
リモートワークが増える反面、気軽なコミュニケーションが失われつつあることは、多くの企業が抱えている課題です。本取り組みの「社内TV」は、非常に真似しやすくシンプルで効果的、さらに成果も明確であるところを評価しました。社内広報やインナーブランディングの重要性が増している中、多くの企業の参考になるストーリーです。
チームビルディングの手法を、社員皆で取り入れたストーリーで、10年以上も継続して取り組んできた過程も高く評価しました。ただ外部研修を取り入れただけでなく、組織の課題に合わせて独自に進化させている点も素晴らしいと思います。また、体感を重視した実践的なチームビルディングであり、業績や経営にもプラスな成果が出ている点を評価しました。
自治体が外部人材を活用しながら,地域課題の解決に繋げていく取り組みは、先進事例として、また地域が生き延びるための巻き込み方を示した好事例として、他の自治体にも参考になるストーリーです。関係人口や二地域居住が注目されているように、地域のあり方も働き方も多様化しています。その中で、個人の社会への関わり方の多様性を示すと同時に、地域課題の解決にもなっているこの取り組みは、着眼点・座組がユニークで、さらにこれを地方自治体で取り組んでいる点を高く評価しました。
リモートコミュニケーションがうまくいくための慣習(文化)を言語化・可視化した本パターン・ランゲージは、withコロナ時代に推奨したい取り組みです。属人的に対応しがちなところを、きちんと論理立てて取り組み、さらに成果も上げている点は素晴らしいです。フルリモートの働き方という今後のモデルの中での課題を解決しているこのストーリーは、独創性も汎用性も高く、是非多くの方に知って頂きたいです。
地方のイノベーション(既成概念を壊す新しい価値観)の事例として選出しました。島根のすごく小さな町が「A級グルメのまちづくり」としてICTを活用し、ゼロから創造性と実行力を発揮して町おこしをする本ストーリーは、単に自治体という枠だけでなく、個人の生き方としても参考になるものではないかと考えています。Uターン・Iターン者の増加など成果をきちんと出されている点も素晴らしいですが、熱量がすごく伝わってくるストーリーで、ぜひ多くの人に読んで頂けたらと思います。
これからのデジタル技術社会において、一つの課題となっている高齢者とデジタルという”最も遠そうなところ”を、心を一つに、丁寧にこまめにフォローすることで、具体的にコミュニケーションやエンゲージメントの成果に繋げている点を評価しました。標準的なデジタルツールの適用例ではありますが、使っている技術が汎用的であり、多くの企業にとっても横展開しやすい施策しやすい点も評価しました。また、シニア層の活躍は日本の大きな課題であり、そのシニアの新しい働き方のモデルにもなりうるストーリーだと思います。
エンジニア社会の未来を体現しているwork storyです。都市部にいると社会課題に気付きづらいというのはまさにその通りで、未来を担う・未来をつくるために力を発揮すべきエンジニアと、地方の接点を作ったという地方創生の功績は、非常に素晴らしいです。人材育成の視点からも高く評価し、選出しました。
個人のセルフマネジメントが組織マネジメントに繋がっていく良い事例として社会に広めたいと思い、選出しました。組織拡大していく中で、紹介されているマネジメントのトレーニングやフィードバックの仕組みは汎用性もあり、また現場にしっかり落とし込めてる点も評価しました。「ジブンゴーストバスター」というキャッチーなネーミングも面白く、社会的に広がっていきそうな可能性を感じます。
(受賞なし)
障がい者の支援や活躍は、これからの社会において必要不可欠ですが、このコロナ禍で大変な中において、在宅訓練のノウハウが活かせた点は素晴らしく、高く評価しました。活動の社会意義は大きく、他企業やサービス提供企業に視座を提供する意味でも、選出させて頂きました。WILL部門ということで、ぜひこの熱い・強い想いから、社会を変えていけたらと願ってます。
新型コロナウイルスの影響で、業績不振・雇用維持は、切実な社会課題となっています。その社会課題に対して、真っ向から立ち向かった素晴らしいストーリーです。自社の人財を「社会の共有財産」として、会社の壁を超え、企業同士が連携し、雇用をシェアして乗り切るという取り組みですが、それをこの短期間で成し遂げられたことは非常に素晴らしく、またインパクトも大きなストーリーであり、コロナ禍の中で有望な働き方の一つとして選出しました。
コロナ禍における社内のコミュニケーションの方法について様々な課題が浮かび上がる中で、時間と場所を超えて共有できる「ラジオ」は、非常に有効な取り組みだと評価しました。昨今のテレワークの影響でラジオの需要も高まりつつありますが、このストーリーはオンラインでのコミュニケーションで浮き彫りになったデメリットに配慮して企画実施された点が、ユニークで独創性があります。また、事例としても汎用性が高く、新しいコミュニケーションの代替の一つとして、多くの企業にとって参考になると感じました。
読まずに捨てられる社内報を話題の読み物に変えたのは、担当者の「想い」でした。面白いと思ったら、自身が主体的に動いて、慣例にこだわらず、新しい企画にどんどん取り組みます。お一人でこなすのですから、辛いこともあったでしょう。寝食を忘れたことも一度や二度ではないはず。でも、自身の考えがあって、心からこの仕事を楽しまれている。その結果、社内の空気を変えていきます。一人の強い「想い」と、良い伝統の復活が会社を変えるのだとい うことを教えてくれました。
市民の自分と、公務員としての役割の間で模索しながら、ハードルをクリアしていくストーリーに引き込まれました。ライフと仕事のミッションが結びついているところが、これからの働き方の代表のように感じます。社会を変革し導く仕組みをつくるのが行政ならば、自らの働き方が時代に呼応して変化することも社会をより良するために必要なこと。この先駆的ストーリーが広がり、日本の行政と公務員の皆さんの活躍へと繋がりますように。
今年は副業、リモートがぐっと身近になった1年でした。全国1800自治体の多くが人口減少という共通の課題を抱える中で、塩尻市の取り組みは、「じゃあウチはこんなことをやってみよう!」という参考になると思います。そんな取り組みがあちこちに広がれば、地方に目が向き、「未来」の「ライフスタイル」を自らつくろうとする人たちの背中も押してくれるでしょう。特任CxOのさらなる活動の成果が届くことを楽しみにしています。
求められる仕事をすることが、まず大切なことではあるが、それ以外は「他人事」になりやすいもの。そんな状況において、役割や専門を越え、自ら計画した事業を首長に提案し、結果として年間約5,000万円という売電収入をもたらすことができたことを高く評価したい。それはまさに「自分ごと」であり、生きるように働くこと。このようなことを実現できたのは首長の判断も大きかったと考えています。ぜひこのような生き方・働き方を広めてほしいです。
働き方にデジタル技術が取り入れられていくと、個人がいつでもどこでも自由に働けるフリーランスでテレワークという働き方に行き着く。ただ、テレワークでは個人がバラバラとなりがちで、アナログな働き方であれば容易にできたはずの空気感の共有や関係性の構築は難しい。この課題を見事に克服して成果につなげたナラティブベースのWork Storyは、デジタル時代・個の時代に大いに参考になるでしょう。
コロナ禍で急速にリモートワークが進んだことで感じた危機感や、そこで露呈した課題に対して PDCAを回しながら具体策を講じている点が、他社にとっても示唆に富む内容となっています。 特に課題の1つとして挙げた「勤務環境の最適化」に対して、在宅勤務支援制度・移住促進手当といった分散ワークの促進施策や、 自然豊かな環境と都心からのアクセスを両立した「湘南オフィス」の開設は、 1人1人の働き方や働く場所をよりジザイにする取組であり、大企業にとっても参考にできる視点を提供しているストーリーでした。
アワードの主旨から広くナレッジとして展開されて多くの企業で取り入れられ働き方がよくなることが大切だと考え、「実現可能性」「展開性・汎用性」を重点ポイントとして選出しました。富士通株式会社様は、その企業規模にも関わらずマネジメントの姿勢として双方向性のコミュニケーションを重視していることが、非常に魅力的でした。「組織のありたい姿を全体で描くより、個人個人でそれを作っていった方が組織を強くできるというのは気づきになった」といった学びの声もありました。大企業での実績ではありますが、小規模の企業でも、オンラインでもできるという点でアワードにふさわしいという結論となりました。
各部門からのイノベーションを起こすために、ミレニアル世代が中心に強い繋がり・弱い繋がりを意識し設計し境を越えてコラボレーションを起こし、活動結果まで残した点を評価させていただきました。 コミュニティを推進する上で、中途半端なメンバーを集めて遊びで取り組んでも失敗するというコメントがあった際に、成功を確信した、従来のやり方に囚われている方にはこの取り組みの本質がわからない。という言葉に感動しました。活動される皆様が熱量を保ち続け活動された結果だと思います。
公務員という特殊な働き方の中で、多様な働き方と民間との共創の可能性に着目し、市長の理解を得て法人設立を実現したプロセスはまさに先進的キャリア自律のロールモデルです。仲間がいること、スモールスタートであること、街のブランディングに寄与する事業内容であることも、持続可能性があり他の自治体でもぜひ参考にしていただきたいと感じました!