「おいしさ×けんこう食堂」は、500円の食堂です。仕掛人の二人が、心から楽しんで運営しているのが自慢の食堂です。

社外から「味見」に来られる方も増えました。おかげ様で、週刊文春の取材も受けました。で、ここが少し腹立たしいところなんですが、外部から認めてもらえると、途端に社内での扱いが変わってくるんです。「がんばりなさい」って。

ですが、こうなればしめたもんです。

でも、あくまで無理はしない。これまでの成功の秘訣は、普段やっていることを淡々とやり続けていることにあります。あくまでも普段の仕組みに無理なく組み込むことが大事であって、そこに特別な仕掛けもお金も必要ない。そして、一度決めたコンセプトはぶらさない。

どんなに時代が変化しても、ものごとの本質は変わりません。大切な人と、大事な日に、おいしい料理を食べながら共に過ごしたいという想い。これを、日常生活で実践できる場こそが「社員食堂」だと思っています。

以上が、私の「食場」づくりの記録です。

人事異動で、今は担当を離れましたが、後任者がこの「食場」を、今後どう飛躍させてくれるかが、楽しみでなりません。