新たにスタートしたものの、コロナ禍による環境の変化もあり、社員同士がコミュニケーションを取る機会が激減。
とくに、新規事業を進めるメンバーは、一人ひとりが各々の事業の立ち上げを行うため、孤独を感じやすい状況だったといいます。そんな環境であっても、メンバー同士で切磋琢磨できるように、世一は情報共有の時間を毎日設けることにしました。
世一 「それぞれが独立して新規事業を進めますが、事業推進の中での悩みは共通していることも多かったんです。リソースの調達の仕方や他部署への依頼、事業案の進め方など。そのため、個別の事業に関する相談ではなく、新規事業の開発におけるhowの共有や相互支援の場を作ることを意識していました」
さらに、カジュアルなコミュニケーションの機会を作りたいというメンバー荒木の発案によって、月に2〜4回程度、雑談の場を作りました。
荒木 「世一とこまめに情報共有することで、社会や世の中がどうなっているのか、最近どんな事業が流行っているのかなどを、経営者視点で理解する良い機会になったと思います。情報共有の場では雑談も織り交ぜることで、新しいアイデアが生まれたり、そこから事業を前進させるヒントを得たりすることもできたんです」
そして、以前の課題でもあった、承認まで時間がかかるフローは組織変更により改善。さらにスピード感を持って新規事業を進めるために、世一は行っていた1on1ミーティングのあり方も見直しました。
世一 「1on1ミーティングでは、週に1回30分よりも、週に2回15分の方が事業を前進させられると思い、ミーティングの機会を短時間・高頻度で設けるよう変更しました。事業を前に進めるために必要なアジェンダをメンバーに考えて持ち込んでもらう形を取り、スケジュールの関係でミーティングを変更する際も、必ず次のスケジュールを押さえて進めていました」
荒木 「週に2回面談の機会があるので、『次の面談までにこの業務は進めておこう』というように、業務のスケジュールが立てやすくなりました」
牧野 「事業の進捗が悪いとアジェンダを作る際に苦労します。その中で、自分のコンディションが把握できるのが、とてもいいなと感じています。たとえ事業推進がうまくいっていなくても、アジェンダを作る中で課題が明確になるとともに視座を高められ、アドバイスをもらえるので、前向きに捉えることができています」