LINE Fukuokaの大きな魅力は、全国から集まった、バックグラウンドもさまざまな「ともに働く人」、つまり社員たちです。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大をうけて在宅勤務を導入すると、「ともに働く人」と触れ合う機会が減ってしまいました。働き方や生活が大きく変化し、社員から不安の声が聞こえるようになったとMarketing Communication室の青木 真理はいいます。
青木 「LINE Fukuokaのオフィスには、社員が食事や休憩に使えるカフェがあります。昼休みになると部署を越えた社員たちが集まって、あちこちで雑談していたんです。そういったコミュニケーションの中から生まれた趣味のサークルもありますし、全社イベントなども頻繁に開催していました。もともと社員同士のつながりが強い会社です。
リモートワークになると、『雑談の場がなくなってしまい寂しい』『一緒に働くメンバーの顔が見えず孤独を感じる』といった不安の声が寄せられました。中には『社内のコロナ対応がどういう状況になっているのかわからない』といった声もあり、私たちは何か対策をしなければと危機感をおぼえました」
そこでLINE Fukuokaでは、オフィスでの雑談に代わるコミュニケーションとして、メールマガジン「LFK Press Weekly」を週1回配信することにしました。発案したのは、青木と同じMarketing Communication室で社内広報を担当する酒井 優子です。
酒井 「オンラインで全社員にコミュニケーションがとれ、すぐにアクションを起こせるツールはメールだと思い、メルマガにすることを提案しました。
メインコンテンツにしたのは『最近どう?』『わが家のアイドル』など、社員の日常を伝えるQ&Aです。在宅勤務での孤独や不安を和らげ、バラバラの場所で働いていても、仲間を感じてもらえるようにしたいと思いました。
また、社内のコロナ対応方針についての不安も解消できるよう、関連情報もコンテンツに含めました。各担当者の顔を見せながら、タイムリーな情報を届けられたと思います」
酒井はさらに、このメールマガジンが広報からの一方通行のコミュニケーションにならないよう、社内から配信サポーターを募集。社員参加型のプロジェクトに進化させます。
酒井 「配信サポーターを募ったところ、30名ほどが手をあげてくれました。なるべくリアルタイムで情報を伝えたかったので配信頻度は週1回。簡単なことではありませんでしたが、配信サポーターがネタを考えたり意見交換をしたりと一緒に取り組んでくれたことで、配信負担の軽減にもつながりました。
メルマガへの反応は好評で『他の社員がどのように過ごしているのかがわかり、安心した』とポジティブな声をいただきました」