全社リモートワークを実現したものの、それにより今まであった休憩中や食事中のラフなコミュニケーションの機会が減り、次第に「帰属意識がなくなりそう」、「みんなが何をしているのかわからない」といった声が社員からあがるようになります。
気持ちが沈みがちなメンバーや、中途採用を含む新入社員のキャッチアップがしにくいなどの問題も出てきました。
そこで社員同士の認知を深めるためのラジオ番組風「キャリアトーーク」を実施。ゲストの過去から現在の仕事やキャリアについて、MCがゲスト社員にインタビューしながら掘り下げていくコンテンツです。
この番組では、社内の非公式部活動の「放送部」のメンバーがBGMを担当し、録画したものに効果音をつけて編集し、アーカイブも残しています。rakumoにはエンジニアが多く在籍し、メカニック好きなメンバーがいるのですが、自発的にラジオに参加して番組を盛り上げてくれていますね。
おかげで社内からも「内容てんこ盛りの楽しい企画!」「普段は聞けないような経歴の話が聞けて興味深かった」と好評で、毎回20~30人の参加があります。
他にも社員同士が交流できる場を設け、コミュニケーションの活性化を推し進めています。
コロナ禍前にはオフラインで開催していた月例会と四半期ごとの懇親会もオンラインに移行して実施。月例会は新入社員の紹介や、既存社員の仕事紹介などを通して会社のことを知ってもらう機会です。
一方の懇親会は、事前に飲み物と食事一式を社員の自宅に送ります。食事をしながら社員同士がコミュニケーションを取れる場になるよう、参加者全員で話をすることもあれば、少人数のグループで会話を楽しんでもらえるような工夫も行っています。
また、現在2カ月に1回、オンラインの「タウンミーティング」も開催。こちらには、毎回1名の役員が持ち回りで参加し、組織の運営方針といった仕事のことから、最近食べたものまで幅広い話ができる雑談会です。事前に質問を募集したり、その場で質問を受けたりもしています。
そして、仕事での悩みを何でも相談できる、「クロスメンター制度」もコロナ禍以降に導入しました。直属の上司とは週次で面談しますが、こちらは他部門のマネージャーとの1on1です。相談内容が上長には伝わらないことが前提で、希望すればいつでも利用できます。
rakumoは社員数が多くないこともあり、一人ひとりの取り組みや考えが大切になると思っています。施策への参加をみても、“他の人はどんなことを考えているのか、今後会社はどんな方針で進もうとしているのか”を理解したいと考えている人が多いのではないでしょうか。
それぞれの考え方を尊重しながらも、自分のすべきこと・したいことをしっかり持ってアクションを起こす社員が多く、施策の考え甲斐がありますし、とても刺激を受けています。