デュアルキャリアとは、アスリートが競技を続けながら企業などで社会人として仕事をする働き方です。バリュエンスホールディングスの代表 嵜本 晋輔はこのデュアルキャリア採用へ強い想いを抱いています。
嵜本は高校卒業後、Jリーグ「ガンバ大阪」へ入団。Jリーガーになる夢を叶えました。ところが、22歳の若さで戦力外通告を受け、当時のJFLのチームへ移籍するも1年で現役を引退。大きな挫折を味わいましたが、サッカー人生から前向きな撤退を遂げ、事業家へと転身しました。
アスリートとして夢を追い続けることの素晴らしさと、それを現実とすることの難しさの両方を経験しているからこそ、「一人でも多くのアスリートが、将来に不安を抱くことなく、今に夢中のままでいてほしい」と強く願う嵜本。
この想いを形にし、アスリートを支援するため、バリュエンスでは2020年9月から、アスリートのデュアルキャリアを本気でサポートしていく活動を開始しました。
デュアルキャリア採用をはじめるにあたって、まずはアスリートへの周知に課題があったと人事部の佐伯 凌平は振り返ります。
佐伯 「デュアルキャリアという働き方を認知している方が少ないため、まずは知ってもらうことから始めなければなりません。
また、『現役中は競技に集中すべき、その後のキャリアは引退してから』と考えるアスリートが多いのが現状です。そのため『仕事も競技も並行して本気で取り組む』ということへの共感も必要でした」
まずはデュアルキャリア周知のため、デュアルキャリア採用専用のLP(ランディングページ)を作成し、自社のホームページへ掲載。さらに、嵜本の繋がりから日本プロサッカー選手会のパンフレットにデュアルキャリア採用について掲載させていただいたり、嵜本自身もインタビューなどでメディアを通してデュアルキャリアについて発信したり、できる限りのアプローチを始めました。
佐伯 「求人サイトにも掲載し、デュアルキャリア採用を行っている会社のひとつとして、その想いを伝えることを意識しました。積極的に発信することで、デュアルキャリア採用をしている会社だと認識してもらえ、コンタクトをとってくださる方が増えていきました」