バリュー策定前は、エンゲージメントスコアが平均以下でしたが、2018年後半以降は平均を超えるようになりました。その後も、平均スコアを大きく上回る結果を継続しています。

高見 「エンゲージメントスコアを改善できたのは、バリューを単体として考えるのではなく、人事制度や表彰と紐付け浸透できたこと、さらにバリューを採用に活かしたことが大きな要因だと考えています。

面接時の評価項目にバリューを取り入れているため、各面接官の試験をパスした人は、バリューに共感し、体現できる人だと想像されます。そのため、大きなギャップを感じることなく仕事や環境に馴染んでくれます」

バリューに共感した方が入社することで、離職率も改善することができたのです。しかしバリュー策定から2年──今後は、策定したバリューや様々な制度のマンネリ化が懸念されます。

高見 「バリューを発表する際に、2つのことを社員に繰り返し伝えました。1つは、バリューは現在の組織や事業において最もふさわしい判断・行動基準、つまり“一番最適なもの”であり、“完璧なもの”ではないということ。もう1つは、その事業・組織の状態を見ながら適当な時期にバリューの見直しをかけるということ。

時間をかけてみんなでつくったバリューは、永久不滅のものではなく、一番いい状態に変化させていくのだということを常に伝えています。バリューを体現した先に何があるのかを社員に提示することも重要だと考えているので、今後は、組織ビジョンも示していきたいと考えています」

コロナ禍をきっかけに、オンライン化やリモートワークが進み、働く環境が大きく変わっています。そうした変化の時だからこそ、バリューのような共通言語があることで、社員同士の絆を強くし、仕事を円滑に進めることにつながっています。

これからも、ホワイトプラスでは社員が働きがいを感じられる取り組みや、柔軟な働き方による働きやすさの追求をしていきます。