経営陣が本気になって社員に寄り添い、現場の意見を尊重したボトムアップ型の施策により、銚子丸の「働き方改革」は大きく前進したと三浦は実感しています。

三浦 「経営陣である堀地が男性育児休暇を率先して取得したことで、男性の育児休暇取得が進みましたし、以前では考えられなかった、店長が土日に休むこともカバーできる体制になっています。経営陣が本気になり旗振り役となったことで、銚子丸は一歩前に進めたと実感しています。

何より劇団員自らが手を挙げ、彼らから『次はこんな仕事を覚えたい』『教わりたい』という声を聞けたのが本当に嬉しかったです。今は社員に“長時間働くことが美徳”の意識はもうありません」

家庭行事を理由に休暇を取りやすくなったことは、社員の家族の喜びにもつながりました。社員同士で子どもが生まれたことや育児休暇の話を職場でする機会が増え、また私生活を大切にする単身者も増えました。

社員からは「今の働く環境は誇れるものだ」といった声があがるなど、銚子丸が目指す“劇団員を幸せにする”という目標に確実に近づいています。

働いている人が幸せであること、そして「親が銚子丸で働いていたから私も働きたい」と言ってもらえる会社になること。そんな親子三代で働きたい会社、そして地元で永く愛される会社を目指して、銚子丸はこれからも改革を進めていきます。