at Will Work

WORKSTORYAWARD2020

これからの日本をつくる100の“働く”をみつけよう「Work Story Award 2020」の受賞ストーリー、
一次審査通過ストーリーを公開しています。

“空気”で職場を選ぶ時代。空気環境対策でニューノーマルな働き方を目指す

エアロシールド株式会社
コロナ禍で働き方や働く場所の概念が変わる中、「安心・安全に働ける場所」に大きな注目が集まっています。働く場を空気環境から整え、従業員の健康を守るべく活躍しているのが、紫外線照射装置『エアロシールド』です。働く環境の空気を整える重要性について、エアロシールド株式会社代表取締役⽊原 寿彦が語ります。

コロナ禍で、働く場所における空気環境対策の重要性がより顕著に

▲エアロシールド株式会社 代表取締役 ⽊原 寿彦

2020年は新型コロナウイルスの影響により、多くの会社で感染対策が講じられ、オンラインやリモートワークが増加。多くの人にとって働く環境が大きく変わったのではないでしょうか。

新たな働き方を実現できた企業もある一方で、感染リスクを常に感じながらも、今まで通り働かなければいけない業種や企業も浮き彫りとなりました。

見えないウイルスと共存することを余儀なくされたこれからのwithコロナ時代では、「どれだけ安心して働ける環境をつくれるか」が鍵となります。

そんな中、「安心・安全に働ける場所」になるための環境づくりとして、多くの働く場で活躍しているのが、エアロシールド株式会社の開発した空気環境対策のための紫外線照射装置『エアロシールド』です。このエアロシールドは、世界基準の紫外線照射方式で空気環境の改善を目指します。

エアロシールドは、人々が過ごす環境を空気から改善していくことで、感染のリスクを減少させ、人々の健康を維持することに貢献してきました。

しかし、今回のような大きなパンデミックが起きる以前は、目に見えない空気環境対策の重要性をなかなか理解してもらえませんでした。

木原 「コロナ禍でこのような事態になる前は、空気環境対策の重要性を認識している企業はまだまだ少なく、こちらからその重要性を啓蒙していかなければ理解してもらえませんでした。しかし、今回のパンデミックを社会全体が経験していることで、感染対策の重要性が世の中に理解されるようになってからは、問い合わせが一気に増えました。

もともと医療機関や介護施設、保育園や幼稚園など、免疫力の低い高齢者や子どもがいる施設への導入が多かったのですが、ここ数年はオフィスなどの働く場所への導入が増えてきています」

コロナ禍以前からエアロシールドを導入していた企業は、従業員の欠勤や生産性の低下が事業に影響することを軽減させるBCP(事業継続計画)対策の一貫として、導入していただいていましたがまさに今、多くの企業がBCP対策を求めています。

空気環境の重要性が示された今、エアロシールドの活躍はさらに多岐にわたっています。

コロナ禍での不安を軽減し、社会基盤を守る──エアロシールドの活躍

▲JR西日本の司令室にエアロシールドを設置

今ではさまざまな業界で導入が進められている、エアロシールドでの空気環境対策。とくに社会のインフラを担う場では、パンデミックが起きると経済活動だけでなく、社会活動も止まってしまいます。そういった場でエアロシールドの存在は欠かせません。

木原 「たとえば電車などの社会のインフラを担う交通機関は、感染のリスクが拡大する中でも、業務を止めることができません。そのため、社会的インフラを維持するために働く社員たちが、なるべく感染リスクを減少させて安心・安全に働ける環境づくりをしていく必要がありました。

JR西日本では、事業継続のためには社員の健康が大前提であるという考えから、感染対策のひとつとして、ダイヤを守る心臓部の司令室をはじめとする社内にエアロシールドを合計131台導入しました。

また、行政での空気環境対策も進んでいます。大分市役所では会議中に議場の換気を行うのが難しいために、協議会室にエアロシールドを導入しました。行政も社会のインフラの一部であるため、事業継続のための空気環境対策が当たり前になりつつあります」

また、建物の構造上換気が難しく「3密」になりやすい空間でも、エアロシールドが活躍しています。

木原 「感染経路は大きく接触、飛沫、空気の3種類に分類されます。ところが、感染対策として行われているほとんどが接触感染対策と飛沫感染対策で、空気に対する対策はほとんど行われてきませんでした。コールセンターやラジオブースなど、業務上換気がしにくい職場では、とくに空気環境対策のニーズが高まっていました。

しかし、エアロシールドの導入により、そういった職場でも空気による感染の不安を減らすことができます」

まさに新時代!空気環境が新しいオフィスの選び方に

▲Human 1stをコンセプトに、オフィス内にエアロシールドを導入

コロナ禍をきっかけに多くの人が日々過ごす場所での空気環境について考えるようになりました。

その意識の変化はこんなところにまで。オフィスの選び方のひとつとしても空気環境が重要視されるようになったのです。

木原 「野村不動産様は、コロナ禍以前から、少数精鋭の企業の社員がやりたい仕事に集中して最高のパフォーマンスを出すことができ、心身の健康を実現できる『Human 1st』をコンセプトにしたサービスオフィス『H1O』を展開し始めました。Human 1stを実現する施策のひとつとして、エアロシールドを導入してくださっています。

目に見えない空気まで対策されているオフィスとして、オフィスに入居しているお客様からも『オフィス入居者が集まるシェアスペースにおいて対策が講じられてるので、安心して利用できる』という声があがっているとのことです。

今までのオフィスの選び方は、アクセスやレイアウト、オフィス家具やフリーアドレスなど『便利さ』が重視されがちでした。しかし、これからはオフィスの選び方のひとつに空気環境という選択肢が出てくると考えています」

コロナ禍を経て、オフィスという場所や空間を提供する企業には、その場所の健全な空気環境も提供することが当たり前になる時代がもうそこまで来ているのかもしれません。今後、感染対策と経済活動を両立させたニューノーマルなオフィスが増えていくことが予想されます。

本当の「健康経営」の時代へ。エアロシールドが働く人の健康を守る

▲エアロシールドは九州ヘルスケア産業推進協議会“ヘルスケア産業づくり貢献⼤賞”を受賞

今回、新型ウイルスが社会に拡大したことで、「健康」というキーワードが働き方においても一層重要になりつつあります。

木原 「『健康経営』という言葉をここ数年よく耳にするようになりました。コロナ禍以前は、言葉だけが先走りし、流行りのようになっていたときもありましたが、今回の感染症を世界中が経験したことで、本質的な健康経営の重要性を多くの企業が理解し始めていると思います。

今までは社内でウイルスによる集団感染が起き、生産性が低下しても『仕方ないことだ』と対策を講じていなかったところがほとんどでした。しかしこれからは“健康”を働く要素のプラスアルファとして目指すのではなく、働く上での重要な『選択肢のひとつ』になる社会になってほしいと願っています」

空港やコンサート会場、図書館、飲食店など、今ではさまざまな場所で導入されているエアロシールド。人々の健康を守るため、今日も多くの街中で人々が安心して働ける環境づくりに貢献しています。

今後も働く環境の「空気」に目を向け、「空気環境対策」の重要性を伝え続けていきます。